初代熱血硬派くにおくん 総合情報サイト

雑記 − シナリオ編

発見したこと、気になったこと、興味本位の考察など。
ゲームを普通に遊ぶ分には関係のない内容です。
このページの内容はネタバレを含みますのでご注意ください。

■四天王に関する考察
■ボスバトルに関する所感
■手紙に関する考察
■初代に登場するグループ
■くにおの対人記憶力

四天王に関する考察

「四天王」というのがそもそも仏教における、
仏を守るための武神であるというのをご存知でしょうか?
多くの「天」の中でも特に有力な守護神を四天王と呼びます。

―四天王―

広目天(こうもくてん)  ほんだ
持国天(じこくてん)   まさき
増長天(ぞうちょうてん) わだ
多聞天(たもんてん)   ほくと

ちなみに、毘沙門天(びしゃもんてん)というのは多聞天の別名だそうです。
基本的に四天王は四人まとめての信仰を受けるそうですが、
その中でも多聞天だけは唯一、単独での信仰を受けることがあり、
その際には毘沙門天と呼ばれるんだとか。
ということは、毘沙門の裏地ほくとのものなのでしょうか…。
そして、四天王の紅一点であるほくとは、やはり人気者なのでしょうか…。

以下、よこやま氏から寄せていただいた考察です。

路線図を見てて思ったんですけど、
名乗ってる四天王名は治めてる場所と関係がある?

仏教四天王にはそれぞれ守護する方向があるんですが、
大阪市中央区本町あたりを中心にすると、それぞれ治めてる場所に当てはまります。
大阪の地図
北 多聞天のほくと = 梅田
南 増長天のわだ  = 難波
西 広目天のほんだ = 大阪港
東 持国天のまさき = 恵美須町?

ただ、まさきの恵美須町だけがちょっと当てはまりません。
しかし!西の大阪港の対極に、あの駅があります。
そう、桜ノ宮です。
もしかしたらまさきは、四天王になった当初は桜ノ宮あたりを治めてたのかもしれません。

まさきが初代総長に信頼を置き、
自分に対して反感を持っている事に気付いた二代目総長わだ(あるいはやすゆき)に監視させるためにまさきを恵美須町に移したのかも。

でもその事によってさくらみやの連合支配が弱まり、
さくらみやから同盟による反乱が始まった・・・と考えるとちょっと面白いです。

仏教四天王についてはここを参考にしました。
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%9B%E5%A4%A9%E7%8E%8B

以上です。

いかがでしょうか。

よもや地理的なことまで加味されている設定だとは考えてもいなかったのですが、
かなり説得力のある説なのではないでしょうか。
よこやま氏の着眼点に感服です。

ボスバトルに関する所感

本作における数多くのイベントバトルの中で、次に挙げるものをボスバトルと定義します。

敵の構成 BGM 体感
なかざき、のぼる、たかぎ、なおき、たけうち ザコ ザコ
ほくと 中ボス 中ボス
うらべ、しげる、ひらの、さとみ、まさかつ ザコ ザコ
わだ、いなば、いまがわ、みつはる、けんた ザコ 中ボス
やすゆき、たつお、ふなき、みやと 中ボス ザコ
わだ、なかざき、うらべ、ほくと、やすゆき 大ボス 大ボス
ほんだ、こういち、ふるかわ、あきら 大ボス 中ボス
二代目総長 大ボス 大ボス

◆ くにお、流石の強さ

サシ(1対1)でくにおと戦ったボスは、二代目総長ほくとのみです。
ラスボスの二代目総長はともかく、ほくとは紅一点でありながらの快挙といえるでしょう。
『熱血硬派くにおくん』のみすずの様なクリーチャーとは違いますからね(^^;

◆ 中間管理職の謎

なかざきうらべやすゆき…。
連合四天王よりは格下と思われるこの3人ですが、実際の立場がよく分かりません。
難波での戦闘においては、少なくともほくとと同列に扱われているような印象を受けます。
これが無ければ、この3人をボスキャラとしては扱わないところです。
(なかざきなどは「俺らなんか単なるザコや…」と自分で言ってしまっています)
ほくとが女性ゆえに、ケンカには不向きだという理由からでしょうか?

◆ BGMの謎

各ボスバトルで使用されているBGMですが、まったく統一感がありません。
特に赤字の箇所については、かなり違和感があります。

わだは連合四天王の一人であり、後の難波戦での扱われ方などからしても相当の実力者です。
また、事前に伏線が用意されている、まさきとの因縁がある、くにおを利用しようとする等、
シナリオ上でもかなりの重要人物であるにもかかわらず、初戦ではザコBGMです。

同じく四天王のほくとは中ボスBGM。
隠し玉のほんだに至っては、大ボスBGMまでもらっています。
ましてや部下のやすゆきですら中ボスBGMです。
わだって一体…。

なお、あくまで私個人の感覚なので、「こういう解釈はどうか」といったご意見は大歓迎です。

手紙に関する考察

本作では、手紙の内容と思われるメッセージが、以下の3つ存在します。
本文(表記に漢字を使用)
難波に同盟が奇襲をかけるらしい
各部隊は難波に集まってくれ
       難波部隊リーダー わだ
まさきさん みほさんが連合に捕まった
あんたなら何か分かるはずや!
協力してくれ・・・・・・・・・いざわ
まさき お前の妹はオレが預かった
恵比須町と引き替えちゅうのはどや?
       難波部隊リーダー わだ
Bはいざわわだに渡され、まさきの部下のところへ運ぶおなじみの手紙です。
AとCは、作中未使用の没メッセージです。

◆ Cの手紙

「まさき お前の妹はオレが預かった
 恵比須町と引き替えちゅうのはどや?
        難波部隊リーダー わだ」

わだまさきに呼びかけるメッセージになっていますから、
本来これがわだから渡され、まさきの元へ運ぶはずの手紙だったのでしょう。
みほを拉致された直後というのも、辻褄が合っています。

手紙を読んだ時の「やりかたが きたないでぇ!」というまさきの部下の反応も、
BとCいずれにしても筋が通りますね。

問題は、なぜこのメッセージが使われないのかということですが、
単純に設定ミスだと思われます。
なぜかというと、それ以外の理由が特に見当たらないからです(笑)

裏切りルートは、あっさりと描かれているために分かりにくいですが、
  1. 熱血高校を守るためにやむなく同盟を裏切る
  2. わだの言いなりとなって同盟メンバーを倒す
  3. まさきと本音で語り合い、やはり連合は間違っているという確信を強める
  4. ホテル大阪の熱血高校メンバー襲撃(そもそも連合は最初から熱血高校を見逃す気はなかった)
  5. 熱血の仲間の後押しで、連合との最終決戦へ
という流れになっています。
あまりにも通常ルートと展開が変わらないので、話の辻褄が合っていないように思えますが、
実際には、これはこれでストーリーは成立しています。

通常ルートにおける3番での会話は、
『まさきが動き出すきっかけをくにおが与える』に過ぎないのですが、
裏切りルートでは、『くにお自身の心に迷いが生まれる』イベントでもあるわけです。

その流れを考えると、まさきや部下の反応がやや穏やかすぎるきらいはあるものの、
裏切りルートでCのメッセージをそのまま使用しても問題はないことになります。

よって、開発時間が足りずに分岐が途中で終了したということではなく、
表示すべき手紙のみが誤っているという結論になります。

◆ Aの手紙

「難波に同盟が奇襲をかけるらしい
 各部隊は難波に集まってくれ
        難波部隊リーダー わだ」

さて、これは何を意味する手紙なのでしょうか。
“難波に同盟が奇襲をかける”というシチュエーションにピンと来た方もいるでしょう。
そう、このイベントです。

難波襲撃作戦を提案するいざわ

くにおが初めて同盟の会合に参加した際に聞かされる作戦です。
しかし、各地の連合を各個撃破するという作戦が成功したのは結局くにおだけでした。
それはなぜか。

心斎橋襲撃に失敗して逃げ帰ったおうみとさおり

そう、『難波の襲撃作戦が連合にバレていた』からです。
逆にいえば、『くにおによる梅田襲撃はバレていなかった』わけです。
これにより、初回の会合メンバーの中から内通者候補が絞られてくる…、
というのが、Aの手紙を見る機会のない通常プレイの流れです。

では、Aの手紙を見る機会があったとすれば、どのタイミングだったのでしょうか。
私の予想では、おそらくほくとがドロップするはずだったのではないかと思います。

くにおに言い訳するうらべ

シラッと言い訳するうらべと、深追いしないくにおが印象的なこのシーンですが、
肝心なのは、ほくとがこの部屋から出てきたということです。
「うるさいなぁ・・・ どない したんや?」というほくとのセリフは、
うらべと何らかの会話を交わしていたことを示しているのでしょう。

また、ほくとくにおを見て驚いていることから、
この時点でほくとには同盟の作戦が伝わっていません。

すなわち、情報源になりうるいざわよしひろが向かったのは共に難波なので、
作戦はまずわだに伝わり、その後わだが各部隊に招集を呼びかける手紙を作成し、
うらべほくとにこれを届けにきたところでほぼ同時にくにおが現れた、
と考えるのが妥当だと思われます。
でなければ、難波で捕まったと主張するうらべがこの場にいる必然性がありません。

一連の流れとしては、
  1. いざわよしひろが難波へ向かう
  2. いざわうらべわだ、あるいはよしひろわだorうらべと情報が伝わる
    いざわに悪気はないが、うらべとは同じ高校であり、同盟の仲間だと思っている)
  3. わだうらべ手紙を持たせ、ほくとの元へ派遣する
  4. うらべほくと手紙を渡し、報告している最中にくにおがやってくる
  5. くにおほくとを倒し手紙を発見する
このようになると考えられます。

いざわに頼まれて難波の下水道を調べていたうらべは、連合に捕まってしまい、
わだに「難波のナンバー2にしたるさかい、その力をオレに貸さへんか?」とでも
そそのかされたのでしょう。(もちろんもっと前から裏切っていた可能性もあり)


仮に事前にこの手紙を読む機会があれば、
プレイヤーは「作戦バレてるやんけ!?」とひとしきり驚いた後、
心斎橋に逃げ帰った同盟メンバーを見て「やっぱりか」となるわけで、
やや唐突に感じるイベントの、背後の流れが想像できることになり、
ゲームシナリオとしては一段階高いレベルになったと思われるので残念です。
早い段階でわだの名前が出てくるところもポイントが高いでしょう。

デメリットとしては、“うらべがクロ”と明白に分かってしまうことでしょうか。
それはそれで裏切りイベントのインパクトも薄れてしまうかもしれません。

初代に登場するグループ

作中に登場するNPCをグループ分けしてみました。
なお、キャラグラフィックは機械的に顔とパレットを設定したため、
実在しない組み合わせが含まれている可能性があります。

◆ 高等学校

学生NPCの制服の色から、同じ高校と思われるものを分類しました。
熱血と花園を除いて、おそらく8校の生徒が登場しています。

『○○高校の〜』という表現が、反乱分子の桜宮を除けばほとんどないので、
大阪連合という上位組織への帰属意識が高いものと思われます。
そのせいもあってか、残念ながら多くの高校が名称不明です。
No. 名称 小男 女子 学生 ヤ男 派手 ヤ女 備考
熱血高校
桜宮高校
同盟:ひろし、みほ、まもる
小男、学生は熱血のみ登場
女子、ヤンキーは桜宮のみ登場
?(ホテル大阪)
野田工業高校
同盟:おうみ
連合:ほくと、えびぬまグループ
主要キャラなし
連合:なかざき
戎高校 同盟:いざわ
連合:うらべ
連合:やすゆき
男子校?
主要キャラなし
女子校?
千里女子高校 同盟:さおり
女子校
○ 熱血と桜宮
『熱血高校の学生服は、桜宮のと似てるんですよ』とはみほの談ですが、
確かに似ているどころか、同じパレットです。
桜宮と熱血で同じキャラタイプが登場しないのは、混乱を防ぐためだと思われます。

とはいえ、熱血高校でも、例外的にくにおだけはなぜか制服の色が異なります。

くにお こうじ まさ

こうしてこうじまさと並べてみると、くにおの制服だけかなり明るめの配色であることが
お分かりいただけると思います。

『熱血硬派くにおくん』および『初代熱血硬派くにおくん』においては、
熱血高校の学ランは白色というのが基本設定になっているので、
“プレイヤーキャラなので目立つように”というゲーム的理由なのかもしれません。

熱血NPCをくにおと同じ色にしておけば、桜宮の生徒をもっと出せたと思うのですが、
そもそも本作では、同タイプのNPCの配色は5パターンしか登場しませんので、
熱血と桜宮で同タイプのキャラを登場させると6パターン必要になり、
それを回避するためにやむをえずこうなったという可能性も考えられます。

ただ、システム上は16パターンまで出せる仕様になっているので、
そもそも5パターンに限定する必要性を特に感じないところではあるのですが…。
○ 2番の高校
2番の高校に関しては、おうみの弁(&攻略本情報)により、
野田工業高校であることが分かっています。

しかし、ゲーム序盤でひろしを襲ったヤンキーをはじめホテル大阪に登場するNPCについては
外見上はまったく区別が付かないものの、修学旅行にきている別の高校だと考えられます。
「4かいには なかまが いるんだぜ」という言葉から、
単に地下駐車場に入り込んで遊んでいたわけではなくホテルに泊まっていることが伺えます。

なお、彼らの大半のセリフは他のNPCと同様の大阪弁になっていますが、
システム上、熱血高校の仲間でさえ大阪弁を使いますので、単なるシステムの不備とも考えられ、
上記のセリフや「なんだ てめぇ!?」といったセリフから、標準語圏の学生の可能性もあります。
○ 5番と6番の高校
互いに欠けている範囲を補い合うような形になっているので
最初は同じ高校かと思ったのですが、明らかに色が違います。
6番は強そうなのが揃ってますが、おそらく男子校なのでしょう。
一方、いざわうらべを擁する5番の戎高校も侮れません。
○ ヤンキー女

  

2,3番のヤンキー女については、女子学生と制服の色が違いますが、
冬服でも着ているのでしょうか。それで暑くて腕まくりを…(適当)
他のキャラとカラーパレットの並びが違いすぎるので、実際には対応関係も不明瞭ですが、
見た目が似ているものを同じ高校として扱っています。

7,8番についてはまったく独立したカラーリングですが、
8番の千里女子高校と同様、7番も女子校だと考えられます。
女子学生がいないので断言しにくいところですが…。
○ のぼる

オープニングの「のぼる」

オープニングに登場するのぼるについては、単純に設定ミスだと思われます。
このカラーリングは珍走団のパレット領域を参照しており、本来の派手系ヤンキーの配色ではありません。
それが可能な仕様になっている以上、本来ならば一概にミスとはいえないところですが、
彼の場合、再登場の際に4番の高校のカラーになっています。
なかざきの部下と思われる立ち位置を考えても、あちらが本来の色と考えて良いでしょう。

◆ 珍走団系

高等学校という枠組みを離れ、暴力的活動に精を出していると思われるグループです(笑)
彼らについては情報が少なすぎて、ほとんど何も分かりません。
モヒカン系ヤンキー男
珍走団
どういう区分なのか不明ですが、ステータス的には右にいくほど強い印象があるので、
連合内での上下関係を表しているのでしょうか。
それとも単純にチームの違いでしょうか。
混在して登場するのでナワバリ争いをしているわけでもなさそうです。

まさきわだおぐらなど、主要キャラはほぼ全て右端の紫色ですが、
まさきの部下もそうですし、ザコキャラも大量にいるので何とも言えません。

◆ おまけ

その他の民間人たちです。

リーマン
OL
オッサン
オバハン
トラキチ男
トラキチ女

くにおの対人記憶力

「みやした! だいじょうぶか!」と言いながらゆきむらに駆け寄るくにお

皆さんは、このシーンを覚えているでしょうか。
恵比須町の危機にたった一人で立ち向かったまさきを助けるため、
通天閣へと乗り込んだくにおが、道中でやられてしまったまさきの部下と出会う場面です。

あまり好意的とは言えない初対面ではあったものの、わだかまりなど一切なく、
彼らの身を案じて駆け寄るくにおの男気が十分に見て取れる名シーンです。
しかし、このシーンには重大な問題が一つあります。

みやしたに襟掴みされるくにお   「みやした! だいじょうぶか!」と言いながらゆきむらに駆け寄るくにお

…そうです。
実はくにおが「みやした!」と呼びかけているのはゆきむらです。
大変残念なことに、この間違いを訂正するだけの力は彼らには残されていませんでした。

ただ、このような間違いが起こってしまった背景には、きちんと理由があります。

くにおまさきのもう部下の一人であるきざきから依頼を受けて通天閣に出向きましたが、
この時点できざきの名前を聞いています。

きざきの自己紹介を聞くくにお

きざきはただ一人、通天閣の2Fでやられてしまっていましたが、
面と向かって自己紹介を受けた直後なのでくにおもおそらく
彼の名は覚えていたと思われます(呼びはしませんので推測です)。

それではみやしたの名はどこで知ったのかというと、

みやしたをなだめるゆきむら

ここです。
ゆきむらみやしたをなだめる際に名を呼んだのを、くにおは聞いていたのでした。
よってゆきむらの名前だけは、最後まで知る機会がありません。


さて、おそらく冒頭の場面へと至るにあたり、くにおの思考はこう働いたのでしょう。

『何となく身覚えのある奴らが倒れてやがるな。
 …あ、思い出した、まさきの部下だ。
 さっき倒れてたのはきざきだから、あと二人で人数も合うな。
 あとの奴らの名前は…確かみやしたって奴がいたはずだ。
 けど、どっちがみやしただったっけ?
 …多分こっちだ!』

「みやした! だいじょうぶか!」と言いながらゆきむらに駆け寄るくにお

悲劇はこうして起こってしまったのでした(知らんけど)。

つまり、くにおみやしたという名前が聞こえただけで覚えていた一方、
自分を襟掴みした相手の顔は覚えていなかったことになります。

オープニングの三人組もくにおに「誰だっけ?」と言われていましたね。
もっとも、ケンカが日常茶飯事のくにおにとって、
軽くあしらったヤンキーの顔など覚えていないのは仕方ないかもしれませんが…。
それ以前にバグで顔変わりますし。


また、他に“名前を覚えるのが得意”というのが伺えるシーンもあります。

わだとの初対面

この場面です。
わだは自分のことを「難波を仕切っているわだ」と言っただけです。
ケンカを売ってきたわけでもないですし、そもそも連合の人間だとすら言っていません
にもかかわらずくにおは過剰に驚き、あまつさえ即座に攻撃します。

うらべみほをさらっていく際に「僕は難波のNo.2だ」と言ったことで
「難波を仕切っている」という発言と結びついたとも考えられますが、
それにしては情報がやや足りなさすぎるきらいがあります。
初代のくにおはそこまで安直でも短気でも無いように見えるので、
うらべと結びつきがあるのか、あるいはみほの行方を知っているのかくらいは
問い質してから対応を決めそうなものです。

ではなぜ最初からこのような態度を取ったのか?
おそらく、「難波を仕切っている」だけでなく、もう一つの情報が効いたのでしょう。
言わずもがな、“わだ”という名前です。

わだの手回しについて語る連合のヤンキー達と、それを盗み聞きするくにお達

わだの名はストーリー中でこの場面が初出です。
もちろんくにおが聞くのも初めてで、以後は初対面までその名を聞くことはありません。
このように、くにおはたまたま聞こえた人名でも必要に応じて記憶していることが伺えます。

これらの描写を鑑みるに、
くにおは人の名前を覚えるのは得意だが、顔を覚えるのは苦手”
な可能性があります。

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